Oct 8, 2017

【撮影基礎講座】露出の三要素~序章~


皆さんごきげんよう。よっしーです。

早いもんで夏が終わったと思ったら、
あっという間に秋らしくなってきました。
9月にこの記事を書き始めたのにもう10月。

今回はいよいよ撮影基礎講座です!

まずは撮影における基本である
露出の三つの要素に関するお話を
全5回に分けて書いていきます。

先に言っとくと独学で学んできた知識を元に書いていくので
100%正しいかどうかは保証できません。
あくまで参考程度にどうぞ。

今回は序章ということで概要的なお話。
少し長いですがお付き合いください。


目次 
  • 露出ってなに?
  • 露出を決める三要素
  • 各要素の段
 
露出ってなに?
初心者の方はそもそも露出という言葉自体耳慣れないかもしれません。
露出とは簡単に言えば写真の明るさのこと。

見たままに近い明るさを適正露出といい、
それより明るいと露出オーバー
暗いと露出アンダーといいます。

わざと露出オーバー気味にした写真は
ハイキー写真と呼ばれ、
ふんわり優しい雰囲気の表現になります。
一方露出アンダー気味にした写真は
ローキー写真といい、
冷たい感じや重厚な雰囲気が表現できます。

露出はEV値という値で表されます。
カメラ上の表示では
適正露出のときを±として、
正の値だとオーバー、
負の値だとアンダーになります。

通常オートモードで撮影する場合は
適正露出になるようにカメラが自動的に
各種設定を調整しています。

露出を決める三要素

写真の露出は
以下の三つの設定の組み合わせで決まります。

  • 絞り(F値)
  • シャッタースピード
  • ISO感度



絞り(F値)

絞りは簡単に言えばレンズから入る光の量を調整する穴の開いた板のことです。
よく水道の蛇口に例えられますが、
穴を大きく開けばたくさんの光が入るので明るくなり、
小さく絞れば光の量が少なくなるので暗くなります。

この穴の大きさを数値的に表したのがF値で、
数字が小さいほど穴を大きく開いた状態、
数字が大きいほど小さく絞った状態になります。
よくレンズのスペックに書いてある
F2.8とかF4とかいう数字は
このF値をどこまで小さく設定できるかを表します。


絞りにはいろんな効果がありますが、
明るさの調節以外の代表的な効果として
ボケの調節があります。

絞りを開くと大きくボケやすくなります。
逆に絞るとボケが減って全体的にピントが合ったように見えます。

その他絞りの詳細については
第2回の絞り編で詳しく解説します。



シャッタースピード

シャッタースピードはシャッターが開いている時間です。
先の水道の例でいうと
蛇口を開けている時間になります。

長い時間開けているほど
その分光がたくさん入るので明るくなり、
開けている時間が短いと
光も少ししか入らないので暗くなります。


シャッタースピードは明るさのほか、
ブレに影響します。

シャッタースピードが速いとブレにくく、
被写体が止まって写るので、
一瞬を切り取ったような写真になります。

遅いと手ブレしやすくなり、
また、被写体が動いている場合は
被写体ブレとなって流れたように写るので、
スピード感や動きを表現した写真になります。

シャッタースピードについては
第3回のシャッタースピード編で詳しく解説します。



ISO感度

ISO感度は簡単に言うと、入ってきた光を
どれだけ増幅するかを表します。

感度を上げれば上げるほど、
光を増幅して写真が明るくなるため、
暗いところでも明るい写真を撮ることができます。


これだけ聞くととても便利な機能ですが、
良いことばかりではなく、
光の信号を電子的に無理やり増幅するため
感度を上げるほど明るくなると同時に
ノイズが出てきて画質が悪化します。

先ほどの水道の例で例えると、
水道から出てきた水に泥水を足して
無理矢理かさ増ししているような
イメージでしょうか。

簡単に明るさを調節できて便利な反面、
画質が劣化してしまうもろ刃の剣です。

ISO感度については
第4回のISO感度編で詳しく解説します。

各要素の段

写真の露出を決める三つの要素について
簡単に説明してきましたが、
ではそれぞれの設定が具体的にどのように露出に影響するのか?

その影響度合いを示すのが
各要素のになります。
それぞれの要素の一段
露出の1EVに相当し、
設定を一段変えると、
明るさが1EV変化します。

それぞれの要素の段は以下の通り



絞り(F値)


F値を一段ずつ並べると上記のようになります。
一見すると不規則な数列に見えますが、
よく見ると右の数字は左の数字を
√2倍(≒1.4倍)した数字になっています。

つまり、絞りは
一段絞るとF値が約1.4倍になり、
一段開くと約1/1.4になります。



シャッタースピード


シャッタースピードを大まかに一段ずつ並べると上記の感じになります。

シャッタースピードは絞りより単純で
一段速くすると1/2になり
一段遅くすると2倍になります。



ISO感度


ISO感度は一段ずつ並べると上記のようになります。

ISO感度を一段上げると2倍に
ISO感度を一段下げると1/2になります。





さて、長くなりましたが、今回は以上です!
今回は序章なのでまだまだ序の口です。

次回は「絞り」についてさらに深く掘り下げていきます。
第二回はこちら

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